これは現代の日本に生きる上で必須のお金の教養についての記事です。
家・保険・車・光熱費・通信費・年金・投資などについて、お金の使い方を見直す方法をまとめました。無駄をなくして固定費を削減し、将来に備え、お金を増やすために、最初のステップとしてすぐに手をつけられることを紹介しています。
お金の教養を身につけることで次のようなメリットがあります。
・無駄な不安や心配がなくなる
・お金の無駄遣いがなくなる
・お金が貯まるようになる
それぞれの項目で引用した参考書籍は記事の最後にあります。
この記事では要点を簡潔にまとめていますので、根拠の詳細はそれらの書籍などでご自身で確認して判断してみてください。
1 家はマイホームよりも賃貸にしよう!!
2 スマホは格安SIM & 電力会社を切り替えよう!!
3 必要な保険は、火災保険・自動車保険・生命保険の3つだけ!!
4 車はできるだけ持たない努力をする & 買うなら中古!!
5 公的年金が破綻する可能性は低く、受給額が減る可能性は高い!!
6 つみたてNISAでインデックスファンドに投資する!!
目次
お金の使い方を見直そう
家
家はマイホームよりも賃貸にしよう!!
「賃貸 VS マイホーム」どちらが良いのでしょうか。
この記事の結論は「賃貸」です。さっそく理由を見ていきましょう。
● リセールバリューの高い家を買えるならマイホームの方が得をする
● リセールバリューの高い家を選ぶ自信がない人は賃貸の方が得をする
ー「お金の大学」
リセールバリューとは「いくらで売れるか」ということです。
リセールバリューが高い家とは、売れば売却益がでますし、自分で住んでいても住宅価値は下がりませんし、貸したらローン返済額や住宅維持費以上の家賃収入が入る、お金を生み出す家のことです。
● 自分が住む住宅であっても「不動産投資」として判断しましょう
● 「高ければ買わない」「安ければ買う」ほうが得です
● 現在価格よりも将来収入(将来の家賃収入+将来の売却価格)が高ければ買った方が得です
ー「山崎元のお金に強くなる」
さらには、将来の家賃下落・物件の補修費・税金・ローン金利・火災保険などの支出を考慮する必要があります。
・ 価値が下がり続ける可能性が高い
・ 住宅の劣化や地価下落でもローン返済額は変わらない
・ 金利が急上昇してローンが支払えなくなる
・ 病気やリストラで収入が減り、ローン返済が滞る
・ 転勤やご近所トラブルで住めなくなる
・ 津波・地震などの災害で住めなくなる
・ 新築マイホームには不動産会社の人件費や広告費などの多額のコストが上乗せされている
ー「お金の大学」
・《資産固定化》資産の大部分を不動産に固定してしまう
・《高リスク》株式のように分散投資でリスクを下げる方策をとれない
・《初期コスト高》売買の際に仲介手数料や投機手数料等がかかる
・《流動性低い》買ってくれる人が見つからないと売れない
・《変更困難》ライフスタイルに応じて気軽に住み替えるのが難しい
・《維持コスト高い》物件の維持コスト、固定資産税がかかる
ー「山崎元のお金に強くなる」
以上のことから賃貸に住むというのが金銭的には妥当な判断だと思います。
とはいえ、もちろん、数百万〜数千万の負債を背負ってでもマイホームを買う・住むという感情的な満足感が欲しいと割り切ってマイホームを購入するのはありだと思います。
光熱費・通信費
スマホは格安SIM & 電力会社を切り替えよう!!
スマホは格安SIMに切り替えるだけで月5000円近く安くなる可能性があります。
電力会社もいくつかの電力会社のサイトで電気料金のシミュレーションをして安い会社に切り替えることで年間1万円程の節約になる可能性があります。
保険
次は保険です。
必要な保険は、火災保険・自動車保険・生命保険の3つだけ!!
私も、もっと早くこの結論を知りたかったです。
まず保険の基本ですが、保険とは「起きる確率が低くて損害が大きいトラブルに備えるために入るもの」です。
● 保険は「損する賭け」が本質です
● 必要最小限のものに泣く泣く入るのが保険の正しい考え方です
● 最低限の期間、最低限の掛け金、最低の保障の加入を考えると、積立部分も特約も必要ありません
ー「山崎元のお金に強くなる」
ですから、がん保険などは不要となります。なぜなら「起きる確率は高くて損害は社会保険と貯蓄でカバーできる」からです。病気などに備えてそれなりに貯蓄しておけば、あとは健康保険と高額療養費制度で対応することができるトラブルです。
「そもそも保険っていうのは、めったに起こらないけど、もし起きたら莫大なお金がかかるものに対して効果があるもの。だから月に数千円程度払う自動車保険は意味がある。でも、半分の確率でがんになるんだったら、保険で対応しようとしないで、貯金しておけばいい。そもそも、がんだって有効な治療の大半は保険医療ですむから、高額療養費制度で一定額以上払う必要はない」
ー「難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください」
以上から医療保険は不要です。
他にも、貯蓄型生命保険、個人年金保険、学資保険、地震保険なども不要です。詳細は参考書籍の「お金の大学」を読んでみてください。
1 火災保険
2 対人対物の損害保険
※車両保険はコスパが悪いので不要
3 掛け捨ての死亡保険
※子供(自活できない身内)がいる場合のみ
また、上記保険についても代理店などで契約すると高くつきますから、可能なところはネット保険で契約することで無駄なコストを抑えられます。
これらの視点で保険を見直すだけで年間数万円の支出削減になる方が多いのではないでしょうか。
自動車
次は車です。
車はできるだけ持たない努力をする & 買うなら中古!!
車を持つことのデメリットは維持費がかかることです。
そして新車のリスクは価格が落ちやすいことです。
● 車を所有すると生涯で約4000万円もかかる
● できるだけ車を持たない努力をしよう
● リセールバリューを考えると、新車で買うのは難しい
ー「お金の大学」
● 住む場所やライフスタイルにもよるが、都心に住んでいて、週末に乗る程度なら、都度タクシーを利用するほうが安くつくケースもある
ー「山崎元のお金に強くなる」
年金
公的年金が破綻する可能性は低く、受給額が減る可能性は高い!!
● 生活の支えになる金額を受給できて
● 払い損になる可能性は低く
● 長く生きれば生きるほど得になり(終身保険)
● 保険料が所得控除になるので節税になる
● 受け取り時にも有利な税制がある
● 遺族年金や障害年金といった保障もある
ー「お金の大学」
こうして見ていくと超優良保険といえるようです。
● 公的年金は縮小していきます
● 受給額は今の受給世代の2割減〜3分の2程度になるでしょう
● 楽観視はできませんが、破綻してゼロになるようなことはなさそうです
ー「山崎元のお金に強くなる」
受給額の減少は、現在の高齢者の年金受給額を月20万円とするなら、うまくいっても16万円、最悪のシナリオでも13万円というイメージだそうです。
これを踏まえて老後の生活について、公的年金+個人資産で考えていきましょう。
特に現在政府は確定拠出年金やNISAなどの資産運用の制度を拡充させています。
これは「年金の縮小分は自分である程度準備してください。制度は用意しましたよ」という政府からのメッセージだと考えるべきでしょう。
ー「山崎元のお金に強くなる」
投資
最後は投資です。
つみたてNISAでインデックスファンドに投資する!!
「投資」というと怪しいイメージや危ないイメージをもつ方もいるかもしれません。
ただ、現代の社会情勢を考えると「資産運用」や「投資」はどんどん一般的なものになっていくと思います。これからの社会を生きるためにこうした金融リテラシーは必須になり、より多くの人々が日常的に投資を実践する方向に進んでいくのではないでしょうか。
そこでまずは投資を始めるための準備について引用したいと思います。
① 生活防衛資金を確保しよう
② 騙されないために相場を知ろう
③ 投資商品の種類と特徴を知ろう
④ 複利の力を知ろう
ー「お金の大学」
詳細は参考書籍を読んでみてください。
これらの準備が整ったらさっそく投資を実践してみましょう。
資産運用のシンプルな運用ステップは次の4つです。
① 生活防衛資金を銀行の普通預金に預けておく
② 運用するお金の中で「リスク資産」を持つ「金額」を決める
③ 「リスク資産」の50%をTOPIX運動型ETFに投資し、残り50%を外国株式に連動するインデックスファンドに投資する
④ 運用するお金の中で「リスク資産」にあてないお金は「無リスク」資産で運用する
ー「山崎元のお金に強くなる」
そして初心者がはじめて資産運用する際にオススメなのは「つみたてNISA」です。
理由は次の2つです。
① 運用期間が長く、長期投資に向いている
② 金融庁がぼったくり商品を除外してくれる
ー「お金の大学」
結論のまとめ
以上のポイントをまとめてみます。
1 家はマイホームよりも賃貸にしよう!!
2 スマホは格安SIM & 電力会社を切り替えよう!!
3 必要な保険は、火災保険・自動車保険・生命保険の3つだけ!!
4 車はできるだけ持たない努力をする & 買うなら中古!!
5 公的年金が破綻する可能性は低く、受給額が減る可能性は高い!!
6 つみたてNISAでインデックスファンドに投資する!!
参考書籍
お金の大学
お金に強くなる
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください
日本人だけが知らない「がんばらない」投資法